
龍眼寺ってなんで「萩寺」って言われているんだろう?
亀戸の龍眼寺は、通称「萩寺」とも呼ばれています。
秋の代表的な草花である「萩」がたくさん植えられていることから「萩寺」の異名を持つ龍眼寺。
亀戸七福神の布袋様が祀られているお寺でもあります。
今回はそんな龍眼寺をおさんぽしてきました。
龍眼寺が「萩寺」と呼ばれる所以
龍眼寺は「りゅうげんじ」と読みます。
龍眼寺の歴史は古く、応永2年(1395年)に当時の和尚様が観世音からの夢のお告げを受けて、現在の場所に観世音を祀ったところから始まっています。
その当時は「柳源寺」という名でした。
その後、龍眼寺のお水で顔を洗うと目が良くなるというご利益があることから「眼病平癒」の観世音様として信仰を集め、現在の「龍眼寺」に改名されたそうです。
「萩寺」として有名になったのは江戸時代初期の頃。
当時の住職さんが百種類にものぼる萩を全国から集め寺院に植えたことから、町人はもとより、文化人の間でも有名になり「萩寺」と呼ばれるようになりました。
その後、関東大震災や東京大空襲などで当時の萩はだいぶ消失してしまいましたが、残った萩の株を根分けして、現在は126種もの萩が境内にあります。
龍眼寺の宗派・御本尊は?ご利益は?
龍眼寺の宗派は天台宗です。
御本尊は観世音菩薩になります。
- 開運招福
- 厄難消除
- 家内安全
- 身体堅固
- 商売繁盛
- 無病息災
- 交通安全
- 良縁成就
- 当病平癒
- 開運厄除
にご利益があると言われています。
龍眼寺の御堂
龍眼寺には、本堂を含め、4つの御堂があります。
本堂
朱色がパッと目を惹く本堂は八角堂となっています。
これは夢殿を模し、八正道にちなんでいると言われています。
八正道とは、仏教において涅槃に至るために実践する正しい行いや生活態度のことを言います。
地蔵堂
地蔵堂は山門をくぐってすぐ見える御堂です。
子護八起地蔵尊(ねごやおきじぞうそん)を安置しています。
布袋堂
亀戸七福神の一柱でもある布袋様が安置されているお堂です。
布袋様は、七福神の中で唯一実在した人物であるのは有名ですよね。
お堂とはちょっと離れた場所に布袋様の石像もあります。
なんとも福々しい笑顔ですね。
不動堂
不動明王が安置されているお堂です。
中には護摩木が置いてあり、希望者は300円で護摩木を購入し、願い事を書いて納めます。
龍眼寺のその他の見どころ
石碑
龍眼寺にはたくさんの石碑があります。
こちらの写真の石碑は螺舎一堂(らしゃいちどう)の句碑「月や秋 あきや夜にして 十五日」と彫られています。
その他にも、松尾芭蕉や百寿の句碑が点在しています。
芭蕉の句は山門にも彫られています。
濡れてゆく 人もおかしや 雨の萩
松尾芭蕉
草花
別名「萩寺」と呼ばれるくらいですから、萩の花はたくさん植えられてあります。
萩の花の見頃は彼岸過ぎから10月頃と言われています。
私が行ったのは彼岸のちょっと前だったのですが、まだ満開とまではいっていませんでした。
9月末ぐらいから満開になりそうな気配でした。
その代わり、といってはなんですが、彼岸花が満開を迎えていました。
おみくじ
龍眼寺にはおみくじが置いてあります。
おみくじというと引いた後に御神木などに結びつけるイメージですが、龍眼寺のおみくじは水に溶ける紙でできており、御神託を読んだ後は写真のようにつくばいに入れて溶かすことができます。
龍眼寺の駐車場
龍眼寺には駐車場はありません。
また、周囲は住宅街で狭い道が多いです。
車で行かれる方は近所のコインパーキングに止めるようにしましょう。
龍眼寺へのアクセス
龍眼寺の住所は亀戸3丁目ですが、駅でいうと、亀戸駅よりも押上駅からの方が近いです。
遠くからいらっしゃる方は、押上駅から歩いた方がいいかもしれません。
住所:東京都江東区亀戸3-34-2
電話:03-3681-2620
交通:JR亀戸駅 徒歩18分
京成押上線・都営地下鉄浅草線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線 押上駅 徒歩10分
開門:9時〜16時30分
拝観料:無料
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